知恵袋

Q
嬰の漢字が覚えられないです。
A

嬰(エイ)を覚えやすくするイメージを贈りますね。想像してごらん。

おっぱいに貝のブラをつけた女性

Q
「旋律」って「施律」って書くこと、ありますか?
A

いいえ、「旋律」を「施律」と書くことはありません。これは明確な誤用です。どちらも「せんりつ」「せりつ」と音が似ているため、うっかり間違えてしまう人がとても多いのですが、「施律」という言葉は一般的な日本語には存在しないので気をつけましょう。他にも間違えやすい漢字を紹介します。

「付点」「音符」「譜表」など。どの「フ」が間違えやすいです。「付点四分音符」

Q
ラのダブルフラット (A𝄫) は「Asas」と「Ases」、どちらが正しいですか?
A

体系的・学術的には「Asas (アサス)」が最も一般的で主流の表記です。しかし、一部の音楽理論書(例:『楽典 理論と実習』など)では「Ases (アセス)」という表記も用いられることがあります。

ドイツ語のWikipedia(Doppel-bの項目より抜粋)では、音名の派生について以下の記述があります。

Zur Benennung des alterierten Tons wird an den Tonnamen des Stammtons die Endung -eses angehängt. Ausnahmen: E wird zu Eses, A wird zu Asas oder Ases.
(訳:変化した音の命名には、幹音に接尾語 -eses が付けられます。例外として、E は Eses に、A は Asas または Ases になります。)

どちらもA𝄫を指すことがありますが、基本的には「Asas」を覚えておくと良いでしょう。当ページの音名表では、両方の可能性を考慮し併記しています。

Q
シのダブルフラット (B𝄫) のドイツ音名にはなぜ複数の表記があるのですか?「Bes」や「BB」も使われますか?
A

シのダブルフラットのドイツ音名は、その派生に特殊な経緯があるため、複数の表記が見られます。

  • Heses (ヘセス): 幹音「H(シ)」から規則的にダブルフラットの接尾語「-eses」を付けて派生させた、最も体系的・学術的な表記です。
  • Bes (ベス): ドイツ音名で「B(ベー)」が既に「シのフラット」を意味します。この「B」からさらにフラットさせた形として「Bes」が用いられる慣習が一部に存在します。
  • BB (ベーベー): これは表記というより、口語的・慣用的に「シのダブルフラット」を指す際に使われる呼び方です。

ドイツ語のWikipedia(Doppel-bの項目より抜粋)には、H(シ)のダブルフラットについて以下の記述があります。

H hingegen wird zu Heses, nicht etwa zu Bes.

(訳:しかし H は Heses となり、Bes とはなりません。)

これは、体系的なルールを重視する立場からの記述であり、Hesesが最も正式であることを示唆しています。しかし、実際の音楽現場や他の文献ではBesやBBが使われることもあります。当ページの音名表では、これら複数の慣習を理解できるよう併記しています。

Q
ドイツ語の長調・短調の表記「C dur」と「C-Dur」のような違いは何ですか?
A

ドイツ語での長調・短調の表記には、ご指摘の通り「C dur / C-Dur」や「a moll / a-Moll」のように、ハイフン(-)の有無や大文字・小文字の使い分けといった表記ゆれが見られます。

これは、音楽理論書や出版社、時代、あるいは文脈(単独の名称か、文章中の一部か)によって異なる場合があるためです。例えば、日本で広く信頼されている書籍『楽典 理論と実習』では、「C dur」「a moll」のようにハイフンなしで表記されています。一般的な傾向としては以下の点が挙げられます。

  • 長調(Dur):
    • 音名は**大文字**で表記されます。(例: C, G, F)
    • 「Dur」は通常、**大文字で始まる**ことが多いですが、名詞であるにもかかわらず「dur」と小文字で表記される慣習も見られます。これは音楽用語としての特殊性や、簡潔さを優先する傾向によるものと考えられます。
    • ハイフン(-)を入れるかどうかは、書き手の好みや慣習によります。「C-Dur」のようにハイフンでつなぐことで、複合語としてより明確に示す意図があります。
    • 例: C dur, C-Dur, G dur, G-Dur
  • 短調(moll):
    • 音名は**小文字**で表記されます。(例: a, d, g)
    • 「moll」は通常、**小文字で始まる**ことが多いです。
    • ハイフン(-)を入れるかどうかは、長調と同様に様々です。
    • 例: a moll, a-Moll, d moll, d-Moll

どちらの表記も意味するところは同じであり、多くの場合、文脈で理解可能です。当サイトでは、複数の表記に慣れていただけるよう、併記している箇所があります。

Q
短調(moll)の際に音名を小文字で表記するのはなぜですか?
A

ドイツ語の長調・短調の表記において、短調(moll)の音名を小文字で表記する慣習は、**長調と短調を視覚的に明確に区別するため**です。

ドイツ語圏の楽典や音楽表記では、長調の音名(例: C, G, F)を大文字で、短調の音名(例: a, d, g)を小文字で表記することが伝統的に行われています。これにより、例えば同じ「C」の音を主音とする調でも、「C-Dur(ハ長調)」と「c-Moll(ハ短調)」が、見ただけでどちらの調であるかを瞬時に判別できます。

これは、ドイツ・オーストリアの音楽理論や演奏の伝統に深く根ざした慣習であり、長調と短調それぞれの機能的な違いを視覚的に表現する役割も果たしています。

湖口浩朗(こぐちひろあき)

Seegmund Music Labo 代表 / 洗足学園音楽大学 非常勤講師

音楽理論家・教育家。作曲を専門とし、洗足学園音楽大学作曲コースを首席で卒業。在学中、鈴木純明、古曽志洋子の各氏に師事。現在、母校の非常勤講師として後進の指導にあたる。
サイト外で個人レッスン受付中。詳しくはプロフィールページで。

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